text:ima:s_ima033
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン前のリビジョン次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
text:ima:s_ima033 [2014/12/26 02:44] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | text:ima:s_ima033 [2014/12/26 04:34] (現在) – Satoshi Nakagawa | ||
---|---|---|---|
行 1: | 行 1: | ||
今物語 | 今物語 | ||
- | ====== 第33話 ====== | + | ====== 第33話 讃岐三位俊盛と聞こえし人春日の月詣でをしけるに・・・ |
===== 校訂本文 ===== | ===== 校訂本文 ===== | ||
- | 讃岐三位俊盛((藤原俊盛))と聞こえし人((底本「人」なし。諸本により補う。))、春日の月詣でをしけるに、定まりたる事にて、夜とまりに参りて、暁下向しけるに、夜深かりけるたび雨降りて、いと所せかりけるに、「後生の事を、かくほどに信をいたして、仏にもつかふまつらば、いかばかりめでたかりなむ。現世の事のみ思ひて、この宮にのみつかうまつること」と思ひて、春日山を通りけるに、たかき梢(こずゑ)より、「菩提の道も我山の道」と言ふ御声の聞こえけるに、限りなく信起りて、尊く思えける。 | + | 讃岐三位俊盛((藤原俊盛))と聞こえし人((底本「人」なし。諸本により補う。))、春日の月詣でをしけるに、定まりたる事にて、夜とまりに参りて、暁下向しけるに、夜深かりけるたび雨降りて、いと所せかりけるに、「後生の事を、かくほどに信をいたして、仏にもつかふまつらば、いかばかりめでたかりなむ。現世の事のみ思ひて、この宮にのみつかうまつること」と思ひて、春日山を通りけるに、高き梢(こずゑ)より、「菩提の道も我山の道」と言ふ御声の聞こえけるに、限りなく信起りて、尊く思えける。 |
===== 翻刻 ===== | ===== 翻刻 ===== |
text/ima/s_ima033.1419529476.txt.gz · 最終更新: 2014/12/26 02:44 by Satoshi Nakagawa