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text:chomonju:s_chomonju455 [2020/08/01 12:33] – 作成 Satoshi Nakagawatext:chomonju:s_chomonju455 [2020/08/01 12:37] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 法興院入道殿((藤原兼家))、かくれさせ給ひて、御葬送の夜、山作所(やまつくりどころ)にて万人騒動のことありけり。 法興院入道殿((藤原兼家))、かくれさせ給ひて、御葬送の夜、山作所(やまつくりどころ)にて万人騒動のことありけり。
  
-町尻殿((藤原道兼))驚かせ給ひて、御往反(わうばん)ありける。御堂殿((藤原道長))は少しも騒がせ給はで、人々に尋ね聞かせ給ひて、「馬のはなれたるにこそ」と仰せられけり。頼光聞きて、「かくのごとくの主、将軍たるべし」とぞ感じ奉りける。+町尻殿((藤原道兼))驚かせ給ひて、御往反(わうばん)ありける。御堂殿((藤原道長))は少しも騒がせ給はで、人々に尋ね聞かせ給ひて、「馬のはなれたるにこそ」と仰せられけり。頼光((源頼光))聞きて、「かくのごとくの主、将軍たるべし」とぞ感じ奉りける。
  
 あはれなる中に、うちさましたることなるべし。この中に、また猛き心には、かく思ひ参らせて、感じ申けるこそいみじく((「いみじく」は底本「く」なし。諸本により訂正。))覚えけれ。 あはれなる中に、うちさましたることなるべし。この中に、また猛き心には、かく思ひ参らせて、感じ申けるこそいみじく((「いみじく」は底本「く」なし。諸本により訂正。))覚えけれ。
text/chomonju/s_chomonju455.txt · 最終更新: 2020/08/01 12:37 by Satoshi Nakagawa