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text:chomonju:s_chomonju327 [2020/04/21 11:50] – 作成 Satoshi Nakagawatext:chomonju:s_chomonju327 [2020/04/21 12:01] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-野宮左大臣((藤原公継))、若くおはしましける時、内裏の女房に物言ひわたり給ひけれども、うちとけざりけるに、ある夜、本意(ほい)遂げて、局より出づとて、「我願既満、衆望亦足(我願ひ既に満つ、衆望もまた足れり)」と誦せられけるを、局並びに住みける((「ける」は底本「けり」。諸本により訂正。))古き女房、これを聞きて、かの女房に会ひて、「はや今宵うちとけ給ひにけるな」と問ひけるを、さなきよし、あらがひければ、「さるにては、この文を誦せらるべしやは」とて、文の心を言ひければ、あらがはずなりにけり。+野宮左大臣((徳大寺公継・藤原公継))、若くおはしましける時、内裏の女房に物言ひわたり給ひけれども、うちとけざりけるに、ある夜、本意(ほい)遂げて、局より出づとて、「我願既満、衆望亦足(我願ひ既に満つ、衆望もまた足れり)」と誦せられけるを、局並びに住みける((「ける」は底本「けり」。諸本により訂正。))古き女房、これを聞きて、かの女房に会ひて、「はや今宵うちとけ給ひにけるな」と問ひけるを、さなきよし、あらがひければ、「さるにては、この文を誦せらるべしやは」とて、文の心を言ひければ、あらがはずなりにけり。
  
 ===== 翻刻 ===== ===== 翻刻 =====
text/chomonju/s_chomonju327.txt · 最終更新: 2020/04/21 12:01 by Satoshi Nakagawa