text:chomonju:s_chomonju308
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text:chomonju:s_chomonju308 [2020/04/15 17:36] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:chomonju:s_chomonju308 [2020/04/15 17:40] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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- | かかる御おぼえにておはしましける、ゆゆしき御孝養なりし。御母は陸奥守信雅((源信雅))女なり。御童名太郎御前とぞ申しける。 | + | かかる御おぼえにておはしましける、ゆゆしき御孝養なりし。御母は陸奥守信雅((源信雅。ただし、頼長の母は藤原盛実の女。信雅女は頼長の妻。))女なり。御童名太郎御前とぞ申しける。 |
久安のころ、法性寺殿((藤原忠通))、摂籙(せつろく)にておはしましけるを、宇治左府に譲り奉るべきよし、知足院殿((藤原忠実))御結構ありけれども、申しゆかざりけり。氏長者には、左府つひになり給ひぬ。内覧の宣旨もかうぶらせ給ひて、ゆゆしかりけり。法性寺殿、御恨み深くて、兄弟の御仲、心よからざりけりとなん。その後、殿下((藤原忠通))・左府、院((鳥羽上皇))の拝礼に参りあひ給ひたりけり。人目を驚かしけり。 | 久安のころ、法性寺殿((藤原忠通))、摂籙(せつろく)にておはしましけるを、宇治左府に譲り奉るべきよし、知足院殿((藤原忠実))御結構ありけれども、申しゆかざりけり。氏長者には、左府つひになり給ひぬ。内覧の宣旨もかうぶらせ給ひて、ゆゆしかりけり。法性寺殿、御恨み深くて、兄弟の御仲、心よからざりけりとなん。その後、殿下((藤原忠通))・左府、院((鳥羽上皇))の拝礼に参りあひ給ひたりけり。人目を驚かしけり。 |
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