text:chomonju:s_chomonju145
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text:chomonju:s_chomonju145 [2020/02/21 13:54] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:chomonju:s_chomonju145 [2020/02/21 13:55] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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- | 花山院((花山天皇))、御ぐしおろさせ給ひて後、叡山より下らせ((「下らせ」は底本「くたせ」。諸本により訂正。))給ひけるに、東坂本の辺に、紅梅のいとおもしろう咲きたりけるを、立ちとどまらせ給ひて、しばし御覧ぜられけり。惟成弁入道((藤原惟成))、御供に候ひけるが((「候ひけるが」は底本「かけ給か」。諸本により訂正。))、「王位を捨てて御出家あるほどならば、これ体(てい)のたはぶれたる御振舞ひはあるましき御事に候ふ」と申し侍りければ、詠ませ給うける、 | + | 花山院((花山天皇))、御ぐしおろさせ給ひて後、叡山より下らせ((「下らせ」は底本「くたせ」。諸本により訂正。))給ひけるに、東坂本の辺に、紅梅のいとおもしろう咲きたりけるを、立ちとどまらせ給ひて、しばし御覧ぜられけり。惟成弁入道((藤原惟成))、御供に候ひけるが((「候ひけるが」は底本「かけ給か」。諸本により訂正。))、「王位を捨てて御出家あるほどならば、これ体(てい)のたはぶれたる御振舞ひは、あるまじき御事に候ふ」と申し侍りければ、詠ませ給うける、 |
色香をば思ひもいれず梅の花常ならぬ世によそへてぞ見る | 色香をば思ひもいれず梅の花常ならぬ世によそへてぞ見る |
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