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text:chomonju:s_chomonju137

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text:chomonju:s_chomonju137 [2020/02/19 21:49] – 作成 Satoshi Nakagawatext:chomonju:s_chomonju137 [2020/02/19 21:59] (現在) – [13 菅丞相昌泰三年九月十日の宴に正三位の右大臣の大将にて・・・] Satoshi Nakagawa
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 [[index.html|古今著聞集]] 文学第五 [[index.html|古今著聞集]] 文学第五
-====== 13 菅丞相昌泰三年九月十日の宴に正三位の右大臣の大将にて・・・ ======+====== 137 菅丞相昌泰三年九月十日の宴に正三位の右大臣の大将にて・・・ ======
  
 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
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  恩無涯岸報猶遅 恩は涯岸無く報ゆるになほ遅し  恩無涯岸報猶遅 恩は涯岸無く報ゆるになほ遅し
  
-と作らせ給ひければ、叡感(えいかん)のあまりに、御衣(おんぞ)を脱ぎてかづけさせ給ひしを、同じき四年正月に、本院の大臣(おとど)((藤原時平))の奏事不実によりて、なはかに宰権帥に移され給ひしかば、いかばかり世も恨めしく、御憤りも深かりけめども、なほ君臣の礼は忘れがたく、魚水の節も忍びえずや思えさせ給ひけん、都の形見とて、かの御衣を御身にそへられたりけり。+と作らせ給ひければ、叡感(えいかん)のあまりに、御衣(おんぞ)を脱ぎてかづけさせ給ひしを、同じき四年正月に、本院の大臣(おとど)((藤原時平))の奏事不実によりて、なはかに宰権帥に移され給ひしかば、いかばかり世も恨めしく、御憤りも深かりけめども、なほ君臣の礼は忘れがたく、魚水の節も忍びえずや思えさせ給ひけん、都の形見とて、かの御衣を御身にそへられたりけり。
  
 さて、次の年の同じ日、かくぞ詠ぜさせ給ひける。 さて、次の年の同じ日、かくぞ詠ぜさせ給ひける。
text/chomonju/s_chomonju137.1582116582.txt.gz · 最終更新: 2020/02/19 21:49 by Satoshi Nakagawa