ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:chomonju:s_chomonju137

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

最新のリビジョン両方とも次のリビジョン
text:chomonju:s_chomonju137 [2020/02/19 21:49] – 作成 Satoshi Nakagawatext:chomonju:s_chomonju137 [2020/02/19 21:52] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
行 10: 行 10:
  恩無涯岸報猶遅 恩は涯岸無く報ゆるになほ遅し  恩無涯岸報猶遅 恩は涯岸無く報ゆるになほ遅し
  
-と作らせ給ひければ、叡感(えいかん)のあまりに、御衣(おんぞ)を脱ぎてかづけさせ給ひしを、同じき四年正月に、本院の大臣(おとど)((藤原時平))の奏事不実によりて、なはかに宰権帥に移され給ひしかば、いかばかり世も恨めしく、御憤りも深かりけめども、なほ君臣の礼は忘れがたく、魚水の節も忍びえずや思えさせ給ひけん、都の形見とて、かの御衣を御身にそへられたりけり。+と作らせ給ひければ、叡感(えいかん)のあまりに、御衣(おんぞ)を脱ぎてかづけさせ給ひしを、同じき四年正月に、本院の大臣(おとど)((藤原時平))の奏事不実によりて、なはかに宰権帥に移され給ひしかば、いかばかり世も恨めしく、御憤りも深かりけめども、なほ君臣の礼は忘れがたく、魚水の節も忍びえずや思えさせ給ひけん、都の形見とて、かの御衣を御身にそへられたりけり。
  
 さて、次の年の同じ日、かくぞ詠ぜさせ給ひける。 さて、次の年の同じ日、かくぞ詠ぜさせ給ひける。
text/chomonju/s_chomonju137.txt · 最終更新: 2020/02/19 21:59 by Satoshi Nakagawa