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text:chomonju:s_chomonju009 [2015/01/16 22:09] – 作成 Satoshi Nakagawatext:chomonju:s_chomonju009 [2020/01/12 23:34] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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-古今著聞集 神祇第一+[[index.html|古今著聞集]] 神祇第一
 ====== 9 同年中大中臣佐国祭主になりたりけるを・・・ ====== ====== 9 同年中大中臣佐国祭主になりたりけるを・・・ ======
  
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 かかるほどに、七月十日、荒祭宮、斎宮の内侍に御託宣あり。「祭主配流しかるべからず」とありけり。 かかるほどに、七月十日、荒祭宮、斎宮の内侍に御託宣あり。「祭主配流しかるべからず」とありけり。
  
-同じき十六日、重ねて御託宣ありて、佐国が孫清佐を召して、仰せられけるは、「佐国を流さるること、しかるべからず。先日の託宣にも配流のことなし。しかるを、かくのごとく大きなる誤りあり。行はるるむね、みな道理に背けり。早く召し返すべきよし、奏聞すべし。佐国、いまだ伊勢国の堺を出でざるに、召すべきなり。勅定を待たば遅かりぬべし。これより使(つかひ)を遣はして召し返すべし」と侍りければ、斎宮の史生をもちて召しに遣はされけり。+同じき十六日、重ねて御託宣ありて、佐国が孫清佐((大中臣清佐))を召して、仰せられけるは、「佐国を流さるること、しかるべからず。先日の託宣にも配流のことなし。しかるを、かくのごとく大きなる誤りあり。行はるるむね、みな道理に背けり。早く召し返すべきよし、奏聞すべし。佐国、いまだ伊勢国の堺を出でざるに、召すべきなり。勅定を待たば遅かりぬべし。これより使(つかひ)を遣はして召し返すべし」と侍りければ、斎宮の史生をもちて召しに遣はされけり。
  
 このよし奏聞せられければ、同じき十九日、佐国、召し返されけりとなん。 このよし奏聞せられければ、同じき十九日、佐国、召し返されけりとなん。
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   たひたひありけりかたしけなかりける事也/s15l   たひたひありけりかたしけなかりける事也/s15l
  
 +http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/15
text/chomonju/s_chomonju009.1421413788.txt.gz · 最終更新: 2015/01/16 22:09 by Satoshi Nakagawa