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text:sesuisho:n_sesuisho4-077
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text:sesuisho:n_sesuisho4-077 [2022/01/15 23:01] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa
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 +[[index.html|醒睡笑]] 巻4 そでない合点
 +====== 35 山家の者とて老いたる姥の杖にすがり京に出でたるを・・・ ======
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 +===== 校訂本文 =====
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 +[[n_sesuisho4-076|<<PREV]] [[index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho4-078|NEXT>>]]
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 +山家(やまが)の者とて、老いたる姥(うば)の、杖にすがり京に出でたるを、ある者行き合ひ、「そちの年はいくつぞ」。「百に一つ足らぬ」と語るにぞ、「さてさて名人や」と、いくたびも讃めゐけるを、始めより道づれしたる者、「何事あれば感にたゆる」。「さればよ、生き名人とは、あれをや言ふらん」と。
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 +[[n_sesuisho4-076|<<PREV]] [[index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho4-078|NEXT>>]]
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 +===== 翻刻 =====
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 +  一 山家の者とて老たる姥(うは)の杖(つえ)にすかり京(きやう)
 +    に出たるをある者ゆきあひそちの年はいく
 +    つそ百に一つたらぬとかたるにぞさてさてめ
 +    いしんやといくたひもほめゐけるを始より
 +    道つれしたる者何事あれはかんにたゆるさ
 +    れはよいきめいしんとはあれをやいふらんと/n4-49l
  
text/sesuisho/n_sesuisho4-077.txt · 最終更新: 2022/01/15 23:01 by Satoshi Nakagawa