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text:sesuisho:n_sesuisho4-072

醒睡笑 巻4 そでない合点

30 小文字ある出家にはかに連歌を稽古せむと思ひ立ち・・・

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小文字ある出家、にはかに連歌を稽古せむと思ひ立ち、ふと都にのぼり、心がくる人のもとに頼み寄り、まづ床(とこ)を見れば懐紙あり。

「あれは連歌」。「いや、なかなか」。「賦何木連歌(ふすなにきれんが)」とあるを、「くばるはなんぞ、もくれんがうた」と読み、理のすみたるといふ顔つきも、奇特(きどく)の客とや申さむ。

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一 小文字ある出家俄に連歌を稽古(けいこ)せむと
  思ひ立ふと都にのほり心かくる人のもとに頼
  より先(まつ)床(とこ)をみれは懐紙(くわいし)ありあれは連歌いや
  中々賦何木連歌(ふすなにきれんか)とあるをくはるはなむ
  そもくれんがうたとよみ理のすみたるといふ
  かほつきも奇特(きとく)の客とや申さむ/n4-47l
text/sesuisho/n_sesuisho4-072.txt · 最終更新: 2022/01/11 18:38 by Satoshi Nakagawa