醒睡笑 巻8 頓作
<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>
座敷の興に物語をせんとする者あれば1)かたはらより、「こけ、こけ2)」と言ひて、ひやくしたる時3)、件(くだん)の仁、腹立(ふくりう)し、「この咄(はなし)を、そちどもに聞けにてはなし。われは物語を服(ぶく)して遊ぶよ」と。
一 座敷の興に物語をせんとする者めれはかた はらより苔(こけ)苔といひてひやくしたる時件(くたん) の仁腹立(ふくりう)し此咄をそちともにきけにてはなし/n8-14l
我は物語をふくしてあそふよと/n8-15r