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醒睡笑 巻6 奥書

巻六奥書

校訂本文

元和元年のころ、安楽庵咄を所望いたし、承り候ひそれを得る。別しておもしろく存ずるに付けて、「御書集め候ひて草子にいたし給ふやうに」と申し候ふ処、一両年過ぎ、八冊にこれを調へ給ひ候ふ。紛失してつかまつるかと存じ、奥に書付け置くなり。

 寛永五年三月十七日   重宗1)

翻刻

元和元年之比安楽庵咄を所望いたし
承候得其別而おもしろく存るに付て
御書集候て草子にいたし給うやうにと
申候処一両年過八冊に調給之候紛失
て仕かと存奥に書付置也

 寛永五年
   三月十七日   重宗/n6-67l
1)
板倉重宗