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醒睡笑 巻5 奥書

巻五奥書

校訂本文

元和元年のころ、安楽庵咄を所望いたし、承り候へば、別しておもしろく存ずるに付けて、「御書集めて草子にいたし給ひ候ふやうに」と申し候ふ処、一両年過ぎ、八冊に調へ給ひ候ふ。紛失してつかまつるかと存じ、奥に書付け置くなり。

翻刻

元和元年之比安楽庵咄を所望い
たし承候へは別而おもしろく存るに
付て御書あつめて草子にいたし給候やうにと
申候処一両年過八冊に調給候紛失て
仕かと存奥に書付置也

 寛永五年
   三月十七日   重宗((板倉重宗))/n5-72r