醒睡笑 巻5 婲心
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教月坊1)、例の狂歌を持たせ定家2)のもとへ
教月が師走のはてのそら印地(いんぢ)年うち越さん石一つたべ
米(よね)を五斗参らせられし
定家が力のほどを見せんとて石引き分けて半(なか)らこそやれ
一 教月(きやうくわつ)坊例の狂哥(きやうか)を持せ定家のもとへ 教月かしはすのはてのそら印地(いんち) 年うちこさん石一つたへ よねを五斗参らせられし 定家かちからの程を見せんとて 石ひきわけてなからこそやれ/n5-14r