醒睡笑 巻4 そでない合点
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「ゆふべの説経に姥(うば)の泣かれつるは、何のあはれをわきまへてぞ」と問うてあれば、「何もわが聞き分けたることはなかりし。隣のかかの、あめやさめと泣かるるほどに、『さだめて悪しきことではあるまい』と思うて泣いた」。
一 ゆふへの説経(せつきやう)に姥のなかれつるはなにのあ はれをわきまへてそととふてあれはなにも我 聞わけたる事はなかりしとなりのかかのあ めやさめとなかるるほとに定あしき事ては あるまいとおもふてないた/n4-50l