醒睡笑 巻4 そでない合点
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宗長、杵(きね)の神へ参詣(さんけい)の刻み、
つく1)やうに守らせ給へ杵の神
米をば持たず連歌なりとも
くなりくなり2)と秋風ぞ吹く
「証歌の候ふや」、「なかなか」とて、
わが恋は松を時雨(しぐれ)のそめかねて真葛(まくず)が原に風さわぐなり
一 宗長杵の神へ参詣(さんけい)の刻/n4-47l
つくやうに守らせ給へ杵の神 米をはもたす連歌なりとも くなりくなりと秋風そふく 証哥の候や中々とて わか恋は松を時雨のそめかねて 真葛かはらに風さはくなり/n4-48r