醒睡笑 巻4 そでない合点
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「猿ひきめが来たは」と子供の言ふを聞き、姥(うば)か出でて、「さうは悪う言はぬことぞ。おさるまち1)とて、人の酉(とり)を限りお待ちあるは、あの人のことでこそあらうずれ。もつたいなうさに」と。
一 猿率(さるひき)めが来(き)たはと子とものいふをきき姥(うは) か出て左右はわるういはぬ事ぞおさるまち/n4-45r
とて人のとりをかきりおまちあるはあの 人のことてこそあらふすれもつたいなさうにと/n4-45l