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醒睡笑 巻2 吝太郎(しはたらう)

13 雨降る日のさびしさによしある方に尋ね行き上戸の二人寄り合ひ・・・

校訂本文

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雨降る日のさびしさに、よしある方に尋ね行き、上戸の二人寄り合ひ、種々(しゆしゆ)話(はなし)ども、時過ぐれど、さらに盃の噂もなければ、客、様子(やうす)を見切り言ふ、「貴所の酒でも、わが酒でもなうて、大酒(たいしゆ)がして遊びたいの」と。

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翻刻

一 雨ふる日のさひしさによしあるかたに尋
  行上戸の二人よりあひしゆしゆはなしとも
  時すくれとさらに盃の噂もなけれは客や
  うすを見きりいふ貴所の酒ても我酒でも
  なふて大酒かしてあそひたいのと/n2-44r