醒睡笑 巻2 名付け親方
<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>
また1)、東堂に向ひ、「それがし、若年より心にかけ、碁・将棋・連歌・弓法の道を心得て候ふまま、その旨(むね)を工夫ありて、斎名(さいみん)を与へ給へ」と乞ふ。
僧、讃めて、「人に一徳あることまれなり。それならば、ただ四徳斎2)と言はん」。
一 又東堂にむかひそれかし若年より心にかけ 碁将棋連歌弓法の道を心得て候ままその 旨を工夫ありて斎名をあたへたまへとこふ 僧ほめて人に一徳ある事まれなりそれなら は唯四徳斎といはん/n2-11l