醒睡笑 巻1 ふはとのる
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ある人、連歌の席に句を出だし、けしからず慢じたる顔を見付け、脇から、「生き天神、天神」と言うて膝を突きければ、「あまりな突かれそ。社壇(しやだん)がゆるぐに」と申されし1)ことは。
一 ある人連哥の席(せき)に句を出しけしからす 慢(まん)したる顔を見つけ脇からいき天神/n1-44r
天神といふて膝(ひざ)をつきけれはあまりな つかれそ社壇(しやだん)かゆるくにと申され事は/n1-44l