醒睡笑 巻1 落書
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京にて日吉大夫(ひよしだいふ)、能をするに、浮舟の始まりてより、ここを先途(せんど)と降りければ、何者やらむ、歌を詠み舞台へ投げ上げし、
名は日よし能するたびに雨降りて芝居のうちにうき舟をこぐ
一 京にて日吉大夫能をするに浮舟(うきふね)の始(はしま)り/n1-33l
てよりここをせんどとふりけれはなにものや らむ哥をよみ舞臺へなげあけし 名は日よし能するたひに雨ふりて 芝居のうちにうきふねをこく/n1-34r