大和国の追捕使(ついぶし)藤原是秀は、法師を殺せる報ひにて、五百世沙(いさご)を食(ぢき)として、はかりなき苦しびを受く。
「かやうのことども、はかりなければ、わづかに覚ゆる限りを記せり」とぞ言ひたる。いとあ はれなりし。これを行く先の人は、聞きはかり慎しむべきなり。
大和国ノ追捕使藤原是秀ハ法師ヲコロセルムクヒニテ 五百世イサコヲ食トシテハカリナキクルシヒヲウクカヤウノコトトモ ハカリナケレハワツカニオホユルカキリヲシルセリトソイヒタルイトア ハレナリシコレヲユクサキノ人ハキキハカリツツシムヘキ也/n2-60l・e2-57l