蒙求和歌
魏儲南館
魏の文帝1)、儲君たりし時、朝歌の令2)、呉質がもとへつかはす書にいはく、「昔日の南皮の遊を憶ふ毎に、北場3)に馳騁せて、南館に旅食す」
旅人となりてぞ見つる山桜春や昔の奈良の故郷(ふるさと)
魏儲南館 魏ノ文帝儲君タリシ時朝歌ノ令(レイ)/呉質カモトヘツカハス書ニ云ク 毎ニ憶フ昔日ノ南皮之遊ヲ馳騁セテ北傷ニ旅食南館ニ矣 タヒ人トナリテソミツル山サクラハルヤムカシノナラノフルサト/d2-7l