伊勢物語
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昔、男ありけり。「逢はじ」とも言はざりける女の、さすがなりけるがもとに言ひやりける、
秋の野に笹分けし朝の袖よりもあはて寝(ぬ)る世ぞひぢまさりける
色好みなる女、返し、
みるめなきわが身をうらと知らねばやかれなて海人(あま)の足たゆく来る
昔おとこありけりあはしともいはさり けるをんなのさすかなりけるかもとに いひやりける 秋の野にささわけしあさの袖よりも/s42r
あはてぬるよそひちまさりける いろこのみなる女返し 見るめなき我身をうらとしらねはや かれなてあまのあしたゆくくる/s42l
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200024817/42?ln=ja