古今著聞集 怪異第二十六
治承二年六月十二日未時、坤(ひつじさる)方の星、地に落ちたりけり。その体、水精のごとし。尾の長さ二丈あまりなり。中絶えて、また七・八尺ばかり光ありけり。
大膳権大夫安部泰親朝臣1)ぞ奏は奉りける。
治承二年六月十二日未時坤方の星地に落たりけり 其体水精のことし尾のなかさ二丈あまり也中たえて 又七八尺はかり光ありけり大膳権大夫安部泰親朝臣 そ奏はたてまつりける/s466r
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