古今著聞集 興言利口第二十五
下野敦季1)、競馬をつかうまつりけるが、十度空馳(むなばせ)をしたりけるを、経信大納言2)見られて、「不幸の者の十列(とれつ)か」と言はれたりける。
比興のことなりけり。
下野敦末競馬をつかうまつりけるか十度むな はせをしたりけるを経信大納言見られて不幸の 物の十列歟といはれたりける比興の事也けり/s407l
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