古今著聞集 偸盗第十九
木幡にて四月のころ、盗人を捕(とら)へて問ひいましめて置きたりけるに、その盗人の詠み侍りける、
挟まれて足はうづきの郭公(ほととぎす)なきはをれども問ふ人もなし
木幡にて四月の比盗人をとらへてとひいま しめてをきたりけるにその盗人のよみ侍ける はさまれて足はうつきの郭公なきはをれ共とふ人もなし/s336r
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