古今著聞集 馬芸第十四
神事の庭には競馬(くらべうま)を先とし、公事のみぎりには青馬(あをうま)をはじめとす。しかのみならず、武徳殿に御幸なりて、さまざまの馬芸を尽くさる。また信濃の駒を引きて、左右の寮に給ひて、礼儀にそなへらる。およそこの芸は、乗尻の好む所なり。随身の専らにする所なり。
古今著聞集巻第十 馬藝第十四 神事の庭には競馬を先とし公事の砌には 青馬をはしめとすしかのみならす武徳殿に御幸 なりてさまさまの馬藝をつくさる又信濃の駒を 引て左右の寮に給て礼儀にそなへらる凡此藝は 乗尻之所好也随身の所専也/s259l