かものちょうめいしゅう
鴨長明の私家集。
書陵部本・寛文版本に「養和元年五月」、群書類従本・続国歌大観に「承元元年五月」の識語が見られる。
春11首・夏11首・秋21首・冬17首・恋21首・雑20首の104首からなる。伝本はすべて「荒屋見月」の1首が題名のみであることから、同系統と考えられている。
寿永元年(1182)の賀茂重保勧進の賀茂別雷社奉納の百首(寿永百首家集)として編んだものと考えられ、寿永百首家集を母胎とする『月詣和歌集』には4首入集。
鴨長明集