おりく
和歌の修辞法の一つ。
物の名前を歌の各句の最初に入れて読み込む方法。修辞的な効果よりも、言葉遊び的な要素が強い。
まあ、あいうえお作文みたいなもんですな。
唐衣(
からころも)/
きつつなれにし/
つましあれば/
はるばる来きぬる/旅(
たび)をしぞおもふ 『
伊勢物語』
また、各句の最初と最後に読み込む方法を「沓冠(くつかうぶり・くつかむり)という。
よもすず
し/
ねざめのかり
ほ/
たまくら
も/
まそでも秋
に/
へだてなきか
ぜ 『
続草庵集』538
兼好法師