徒然草 ====== 第126段 博奕の負け極まりて残りなく打ち入れんとせんにあひては打つべからず・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== 「博奕(ばくち)の負け極まりて、残りなく打ち入れんとせんにあひては、打つべからず。たち返り、続きて勝つべき時の至れると知るべし。その時を知るを、良き博奕といふなり」と、ある者申しき。 ===== 翻刻 ===== ばくちの負きはまりて。残りなくうち いれんとせんに。あひてはうつべからず。たち かへり。つづきて勝べき時のいたれると しるべし。其時をしるを。よきばくち といふなりと或者申き/w1-91r http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he10/he10_00934/he10_00934_0001/he10_00934_0001_p0091.jpg