[[index.html|隆房集]] ====== 61 いたづらにたたずむ軒のしのぶ草なれさへ袖に露なこぼしそ ====== ===== 校訂本文 ===== [[s_takafusa060|<>]] その後、ひまなくして、逢ひ見るべくもなければ、せんかたなきままに、そのへんによなよな傍らなる古き家のほどに、空をながめしかば、軒(のき)にしのぶの茂りたるを、   いたづらにたたずむ軒のしのぶ草なれさへ袖に露なこぼしそ [[s_takafusa060|<>]] ===== 翻刻 =====  そののちひまなくして  あひみるへくもなけれは  せんかたなきままにその  へんによなよなかたはらなる  ふるきいゑのほとにそらを/s29r  なかめしかはのきにしのふ  のしけりたるを いたつらにたたすむのきのしのふくさ なれさへそてにつゆなこほしそ/s29l https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/29?ln=ja