[[index.html|隆房集]]
====== 20 よそながら触れつる腕の移り香は重ねてけりと人やとがめん ======
===== 校訂本文 =====
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たまたま静かなりし昼つかた、すこしのひまありて、立ちながらもの言ひしところへ、人の来たりしかば、「あやしとや見るらむ」とわりなくて、これにつけても、ありがたき契りのほど思ひ知られて、
よそながら触れつる腕の移り香は重ねてけりと人やとがめん
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===== 翻刻 =====
たまたましつかなりしひるつかた
すこしのひまありてたちなから
ものいひしところへ人のきたり
しかはあやしとやみるらむと
わりなくてこれにつけてもありか
たきちきりのほとおもひしられて
よそなからふれつるうてのうつりかは
かさねてけりと人やとかめん/s13l
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/13?ln=ja