[[index.html|醒睡笑]] 巻8 祝ひすました
====== 12 江州甲賀大原の庄に菊田の玉木といふ者あり・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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江州甲賀大原の庄に、菊田の玉木といふ者あり。正月の羹(かん)の箸に、栗の木片々(かたかた)、柏の木片々、四角に削りて、親子三人祝ひは、「くり((九里・栗))四方にかし((貸し(金を貸す)・柏))食ふ」との心や。
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===== 翻刻 =====
一 江州甲賀大原の庄に菊田の玉木といふ
者あり正月のかんの箸に栗の木かたかた
柏の木かたかた四角に削て親子三人祝ひは
九里四方にかしくふとの心や/n8-66l