[[index.html|醒睡笑]] 巻8 秀句
====== 12 長岡越中守殿豊前の国ひるかの神へ参詣あれば・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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長岡越中守殿((細川忠興))、豊前の国ひるかの神((「ひるか」は底本「ひうか」。諸本及び後の歌により訂正。))へ参詣あれば、神主、悦喜なのめならず賞しせし((底本ママ))。
座敷にて、大守の羽織を見、「させも、めづらかなる唐物や」と讃め参らせければ、すなはち脱ぎてつかはし給ふ。
その当座の興に、
はれ物((腫れ物・晴れ物))にあらぬわが身にどうぶく((胴服・唐服))をひるか((ひるか・蛭蚊))の禰宜に吸はれこそすれ
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===== 翻刻 =====
一 長岡越中守殿豊前の国ひうかの神へ参詣
あれは神主悦喜不斜賞しせし座
敷にて大守のはをりを見させもめつらかなる/n8-48r
唐物やとほめ参らせければすなはちぬぎて
つかはし給ふ其当座の興に
はれ物にあらぬ我身にとうぶくを
ひるかの禰宜にすはれこそすれ/n8-48l