[[index.html|醒睡笑]] 巻8 かすり
====== 14 京の町にて小さき足駄を売る商人こあしんだこあしんだと・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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京の町にて、小さき足駄(あしだ)を売る((「売る」は底本「かる」。諸本により訂正。))商人、「こあしんだ、こあしんだ((小足駄・子は死んだ))」と言うて先に行けば、そのあとから菜を売る者の続きて、「なかう、なかう((菜買う・泣かう))」と。
われがねに似た響きがすまぬ((底本、この文数文字下げで小書き。))。
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===== 翻刻 =====
一 京の町にてちいさきあしたをかる商人こあしん
だこあしんだといふてさきにゆけは其跡
から菜をうる者のつづきてなかうなかうと
われかねににたひひきかすまぬ/n8-39l