[[index.html|醒睡笑]] 巻8 平家 ====== 2 一向不文なる者平家を聞かんと行く・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho8-079|<>]] 一向不文なる者、平家を聞かんと行く。「何((「何」は底本「なふ」。諸本により訂正。))として、あの風情の耳に入ることあらんや」と、まことしからざりしが、かれ聞きて帰りぬるまま、「何と平家を聞かれたか」。「されば木平家((琵琶の伴奏のこと))は一段おもしろかりつるに、時々座頭のをめくで、くたびれた」と。 [[n_sesuisho8-079|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 一向不文なる者平家をきかんと行なふとし   てあの風情の耳に入事あらんやとまこと   しからさりしがかれききて帰ぬるままなに   と平家をきかれたかされは木平家は   一段おもしろかりつるに時々座頭のお   めくでくたびれたと/n8-34r