[[index.html|醒睡笑]] 巻8 頓作
====== 74 幽斎法印の御内なる松井といふに振舞ひを御沙汰ある時・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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幽斎法印((細川幽斎))の御内なる松井((松井康之))といふに、振舞ひを御沙汰ある時、たびたび人をつかはし給へど遅し。料理の者、「塩鯛の焼け過ぎて、いかが」と悲しめば、「はや、昔よりありしことよ」とて。
来ぬ人をまつゐの浦の夕食に焼塩鯛の身をこがしつつ
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===== 翻刻 =====
一 幽斎法印の御内なる松井といふに振舞を
御沙汰ある時たひたひ人をつかはし給へと遅し
れうりの者塩鯛のやけ過て如何とかなし
めばはや昔よりありし事よとて
こぬ人をまつゐの浦の夕食に
焼しほたいのみをこかしつつ/n8-31r