[[index.html|醒睡笑]] 巻8 頓作 ====== 32 座敷の興に物語をせんとする者あれば・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho8-031|<>]] 座敷の興に物語をせんとする者あれば((「あれば」は底本「めれは」。諸本により訂正。))かたはらより、「こけ、こけ((底本表記「苔」。虚仮の当て字か。))」と言ひて、ひやくしたる時((「ひやくしたる」不明。「評したる」「冷かしたる」か。))、件(くだん)の仁、腹立(ふくりう)し、「この咄(はなし)を、そちどもに聞けにてはなし。われは物語を服(ぶく)して遊ぶよ」と。 [[n_sesuisho8-031|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 座敷の興に物語をせんとする者めれはかた   はらより苔(こけ)苔といひてひやくしたる時件(くたん)   の仁腹立(ふくりう)し此咄をそちともにきけにてはなし/n8-14l   我は物語をふくしてあそふよと/n8-15r