[[index.html|醒睡笑]] 巻8 頓作
====== 27 さる大名の中間に異名を長棹といふ者あり・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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さる大名の中間(ちうげん)に、異名を長棹(ながざを)といふ者あり。「いかなる心持ちにより、この名をば付けたるぞ」と人々さげすみけるに、一人の作意には、「ただ、物((一物))の直(すぐ)なといふことにてあらうず」と。また別人は、「ただ、物欲しさうな人((「人」は底本「ん」。諸本により訂正。))てあらう」と。
後のが合うたげな((底本この文小書き。))。
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===== 翻刻 =====
一 さる大名の中間に異名(いみやう)を長棹(なかさほ)といふ者有
如何なる心もちにより此名をはつけたるそと
人々さげすみけるにひとりの作意(さくい)には唯物/n8-13r
のすぐなといふ事にてあらふすと又別人は
唯物ほしさうなんてあらふと 後のがあふたけな/n8-13l