[[index.html|醒睡笑]] 巻8 頓作
====== 12 一休住吉に松斎庵という小庵を結びておはせし時・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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一休((一休宗純))、住吉に松斎庵((松栖庵))という小庵を結びておはせし時、何者やらん、その名を書かずして、短冊を送ることあり。
あたら人深山(みやま)の奥に住ませばやここはうき世のさかひ近きに
返歌。
身を身とも思ふほどこそうき世なれ深山も市も同じ隠れ家
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===== 翻刻 =====
一 一休(きう)住吉に松斎庵(せうさいあん)という少庵を結(むす)ひておは
せし時なにものやらん其名をかかすして短/n8-7l
冊を送る事あり
あたら人深山のおくにすませはや
ここはうき世のさかひちかきに
返哥
身をみともおもふ程こそうき世なれ
深山も市もおなしかくれ家/n8-8r