[[index.html|醒睡笑]] 巻7 舞
====== 8 幸若の舞を聞きさてさておもしろのふしやくどきや・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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幸若の舞を聞き、「さてさて、おもしろのふしや、くどきや。中にもせめがおもしろき」など感ずる時、「そうじて、この舞といふものは、誰が作りしことぞ」。こざかしき顔((「顔」は底本「ほ」。諸本により訂正。))の人言ふ、「無案内(ぶあんない)や。仁和寺にて作りたるなり」。「つひ聞かぬ」。「庭訓(ていきん)((庭訓往来))に、『仁和寺のまい作り((仁和寺眉作))』と書きたるは」。
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===== 翻刻 =====
一 幸若の舞をききさてさておもしろのふ
しやくどきや中にもせめかおもしろきなと
かんする時惣じて此舞といふ物は誰れか
作りし事そこさかしきほの人いふ無案内(ふあんない)
や仁和(にんわ)寺にてつくりたる也つゐにきかぬ庭(てい)
訓(きん)に仁和寺のまいつくりと書たるは/n7-55r