[[index.html|醒睡笑]] 巻7 謡 ====== 46 われはこのほど歯が抜けたとて悲しめば・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho7-103|<>]] 「われはこのほど歯が抜けた」とて悲しめば、「歯の抜くるは命の長からんしるしにてあると書きたるは」。「いかなる書物にあるぞ」。「関寺小町((謡曲「関寺小町」))に、『落ちても残りけるは露の命なりけり((関寺小町「葉落ちても残りけるは露の命なりけるぞ」))』と」。 [[n_sesuisho7-103|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 我れはこのほと歯(は)かぬけたとてかなしめば   歯のぬくるは命の長からんしるしにてある/n7-50l   と書たるはいかなる書物にあるぞ関寺(せきでら)小町   におちても残りけるは露の命也けりと/n7-51r