[[index.html|醒睡笑]] 巻7 謡
====== 34 奥州に幣といふ武家あり・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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奥州に幣(みてぐら)といふ武家あり。かの館にて、能に鉄輪(かなわ)をしかかり、「恐しや、みてぐらに」と言ふを行き当たり、にはかに直し、「おそろしや股ぐらに三十番神おはします((鉄輪「恐ろしや御幣に、三十番神ましまして」))」と。
あさましき神のゐどころや((底本この文、数文字下げで小書き。))。
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===== 翻刻 =====
一 奥州にみてぐらといふ武家あり彼館にて
能に鉄輪をしかかりおそろしやみてぐら
にといふをゆきあたり俄(にはか)になをしおそろ
しや股(またぐら)に三十番神おはしますと
あさましき神のゐところや/n7-47l