[[index.html|醒睡笑]] 巻7 謡
====== 20 津の国兵庫の浦にて祭礼の能ありしに舟弁慶のはてに・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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津の国((摂津国))兵庫の浦にて、祭礼の能ありしに、舟弁慶((謡曲「船弁慶」))のはてに、「跡白波(あとしらなみ)」といふを、「やれ不吉や((白波が盗賊を意味するため。))」と思ひ出だし、太夫声を上げて、「跡暗闇とぞなりにける」。
直されぬはせめてよし((底本この文小書き。))。
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===== 翻刻 =====
一 つのくに兵庫(こ)の浦にて祭礼の能ありしに
舟弁慶のはてに跡白浪(しらなみ)といふをやれ不吉(ふきつ)
やと思ひ出し大夫声をあけて跡くらやみ
とそなりにける なをされぬはせめてよし/n7-41l