[[index.html|醒睡笑]] 巻7 廃忘
====== 4 小者の見目よきが奉公せんとて来たれり・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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小者の見目よきが、奉公せんとて来たれり。坊主、心を寄せ、常になれし若衆の寝入るをうかがひ、忍びて起き出づる。少人((若衆))聞き付け、後よりそと行く。坊主、足音に肝をつぶし、壁に大手を広げ、足をまたげゐたり。若衆見て、「何事にや」と問ふ。「蛛(くも)の真似して遊ぶ」と。
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===== 翻刻 =====
一 小者の見めよきが奉公せんとて来れり坊主
心をよせ常になれし若衆のねいるをう/n7-29r
かかひ忍(しの)びて起(をき)出る少人聞つけ後よりそ
と行坊主足音に肝をつぶし壁(かべ)に大手を
ひろけ足をまたげゐたり若衆見て何事
にやととふ蛛のまねしてあそぶと/n7-29l