[[index.html|醒睡笑]] 巻7 似合うたのぞみ
====== 8 若き侍一段の馬に乗り駆けさせて通るを鉢開きどもの見て・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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若き侍、一段の馬に乗り、駆けさせて通るを、鉢開き((托鉢))どもの見て、その中の宿老が言ひける。「今の馬はわがにしたいぞ」。「何にせう」。「あれに乗り、さつさと駆け回りて、はかゆきに鉢を開きたい」と。
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===== 翻刻 =====
一 若き侍(さふらひ)一段の馬にのりかけさせてとをるを
鉢ひらきどもの見て其中の宿老かいひ
ける今の馬は我かにしたひぞなににせう
あれにのりさつさとかけまはりてはかゆきに
鉢をひらきたひと/n7-24l