[[index.html|醒睡笑]] 巻7 いひ損ひはなほらぬ ====== 7 移徙の連歌に・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho7-025|<>]] 移徙(わたまし)((引越し))の連歌に、   春の日は軒端(のきば)に付きて回るらむ といふ句を出だせり。宗匠、「消せ消せ((春の日(火)、付きてが引越しには不吉なので「消せ」と言った。))」と言はるる。執筆(しゆひつ)、「墨が黒うて消されぬ」と言ふ時、右の作者、「何とやうにも消せ。また付けう((また(句・火)を付ける。))ほどに」。 [[n_sesuisho7-025|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 移徙の連歌に    春の日は軒端につきてまはるらむ   といふ句を出せり宗匠けせけせといはるる   執筆(しゆひつ)墨がくろふてけされぬといふ時右の   作者なにとやうにもけせ又つけう程に/n7-16l