[[index.html|醒睡笑]] 巻7 思の色を外にいふ
====== 18 連歌に身をやつし心を染め臥すにも起くるにも・・・ ======
===== 校訂本文 =====
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連歌に身をやつし、心を染め、臥すにも起くるにも、このことのみなりつる人の栖(すみか)なる軒の下に、夜、小便する音しけり。かの亭主、とがめて言へるやう、「夜分に居所(きよしよ)へ来たつて、水辺(すゐへん)を下すは、人倫(じんりん)か生類(しやうるゐ)か。植物(うゑもの)をもつて打擲(ちやうちやく)せよ」。
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===== 翻刻 =====
一 連歌に身をやつし心をそめ臥(ふす)にもおく
るにも此事のみなりつる人の栖(すみか)なる軒の下
に夜小便(せうへん)する音(をと)しけり彼亭主(ていしゆ)とか
めていへるやう夜分(やぶん)に居所(きよしよ)へきたつて
水辺(すいへん)をくだすは人倫(しんりん)か生類(しやうるい)か植(うへ)物をもつ
て打擲(ちやうちやく)せよ/n7-12r