[[index.html|醒睡笑]] 巻6 推はちがうた ====== 37 ある侍の指物にふへんものと書きたり・・・ ====== ===== 校訂本文 ===== [[n_sesuisho6-119|<>]] ある侍((前田利益・前田慶次郎の逸話と伝えられる。))の指物(さしもの)に、「ふへんもの」と書きたり。家のおとなたる人見付け、「これはさし出でたる言葉((「武辺者」と読んだ。))さうな」ととがめければ、「いやとよ。私の心持ち、かくれもなき不便者(ふべしんしや)と、述懐の旨(むね)を書きて候ふ」とぞ。 [[n_sesuisho6-119|<>]] ===== 翻刻 ===== 一 ある侍のさし物にふへんものと書たり家   のおとなたる人みつけ是はさし出たることは左   右なととかめけれはいやとよ私の心持かくれ   もなきふへしんしやと述懐の旨を書て候とそ/n6-60r